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【プレビュー版】プール開きで(4)2017-06-16(Fri)

 とても穏やかだ。
 深海蒼空(ふかみ そら)はベンチに座ってプールの喧騒を眺めている。蒼空はオフホワイトのスカートに深い青の袖なしブラウスという服装だった。
 日陰になっていて、彼女の白い肌を焼くような陽射しは届かない。喧騒も遠い。
 “見学”と言っても何も学ぶことがないのだなと、改めて蒼空は思う。


 副学級委員のマリリンが怒った様子で駆け寄ってきた。
「深海さんの言う通りっ。やっぱりあいつが怪しいよ。あんなにムキになるなんて」
「そうかい?」
 蒼空はフフと微笑んだ。

「夏男と冬彦にやらせたんだけど、あんなに抵抗するなんて。これで薬師丸ミツルが犯人に決まりよっ」
 マリリンは両手で顔の水滴を払い、ミツルのほうを睨んでいる。ポタポタとスクール水着から垂れる水滴がコンクリートを濡らしていった。

「おちんちんぐらい見られたって男子は平気なはずなのにねっ」
「それは知らないけど」
 蒼空は友人のずいぶんな言い草に思わず笑ってしまった。

 このクラスで「水着下ろし」の悪戯に遭っていないのはミツルとリュウシン、それから守谷のグループだけだ。合わせて5人。彼らの中に陰毛の持ち主がいると思われた。
 他の生徒は脱がしてみないと解らないが、昨年までの状況と同じなら、まだ毛は生えていない。従って、アンコのペンケースに陰毛を入れるという悪質な悪戯の犯人は5人の内の誰かが有力だ。陰毛の生産者と仕掛けた者がイコールである可能性が高いと思う。

 マリリンやアンコたちに相談を受けて、蒼空はそうアドバイスした。
 よくもそんな程度のアドバイスでミツルを犯人と断定できるものだなと思う。まだ断定するような証拠は何もない。

「こうなったら全員脱がしてやるわ」
「がんばりたまえ」
 蒼空はウンウンと頷いた。

 10日ほど前だっただろうか。マリリンやアンコたちは陰毛の犯人を躍起になって捜し始めた。蒼空のアドバイスに従い、夏男と冬彦の悪戯コンビを使って「水着下ろし」をしようという話になった。おちんちんに毛が生えているかどうかをチェックしていくのだ。
 これが今、目の前で行われていることだった。

「ひゃー」
 さっそく出っ歯でオカッパのチビ太が餌食になっていた。ミツルを諦め、チビ太にターゲットを変えた夏男と冬彦。彼らに羽交い締めにされ、チビ太は女子の目の前で無理やり水着を下ろされていた。
「やめてぇ!」
 ぽろんとおちんちんが露出する。
「ぎゃははっ」
「キャー」
 周りの男子が腹を抱えて笑い、女子たちは悲鳴を上げながらも苦笑いしている。
 プールサイドで繰り広げられたそれは、どこか外国の出来事のようだ。テレビでも見ている気分。蒼空はチビ太の包茎おちんちんを見ながら思う。

「ツルツルだわね」
 マリリンがフンスと鼻息を荒くした。小さくて生っ白い無毛のおちんちんを、小馬鹿にしているのだ。彼が無毛であることが解った。これでチビ太は白だ。
「夏冬コンビに、男子全員脱がすよう命令しておいたわ」
「可哀想に」
 蒼空は心にもないことを言ってみる。
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【プレビュー版】プール開きで(3)2017-06-02(Fri)

 フェンスを背にしたり女子に近づかなければ、無様に脱がされるなんてことはないのだ。俺はゴミクズたちとは違う。絶対に脱がされるはずもない。

 ジャバジャバと夏男と冬彦が正面から近づいてきた。プールサイドに座っていた俺は重たい腰を上げる。俺はフェンスを背にして後ずさった。「ひけけ」「むしし」と笑いながら彼らはプールから上がってくる。

「なんだ?」
「ひけけっ。水着下ろしされてねぇやつはオレたちエジキだ!」
「むししっ。大人しくチンコ晒せよっ」
 夏男と冬彦が近づいてくる。至近距離に女子はいないはずだ。どうやら今年は正面突破、しかも女子の目が遠くても構わないらしい。目的が「女子の前で辱める」から「何でもいいから水着を下ろす」に変わったようだ。

「うりゃ」
「チッ ゴミめっっ」
 俺は襲い掛かってくる夏男の右手を取る。その隙きに冬彦が横に回り込んだ。彼も手を伸ばしてくる。それを払い除けて冬彦の水着に手をかけてやった。
「ひけけっ。今だ!」
 夏男は空いている左手で俺の水着に手をかけた。引き下ろそうと左手を下げる。しかし固く結んだヒモのせいで簡単に脱がせはしない。
「くそう」
 冬彦は自分の水着に手がかかって意外だったのだろう。慌てていた。水着を下ろされる側に回るとは思っていなかったらしい。

「カスめがっ」
 俺は冬彦の水着を太ももの辺りまで下ろしてやった。ズボラなやつなのでヒモで結んでいないのだ。水気を吸ってこれ以上は脱がしにくい。
 ぷりんっとおちんちんが露出していた。

「きゃー」
「やだー」
 甲高い女子たちの悲鳴が遠くから湧き起こった。離れていても注目はしていたようだ。自由時間でみんなそれぞれ遊んでいるように見えても、性的な悪戯は目ざとく見つけるのだ。
「あははっ おちんちんだ! また男子がなんかやってる!」
 遠くでナナが笑っている。
「きゃははーっ かわいそー!」

 冬彦のおちんちんはすっぽりと皮に覆われて、真っ白でつるんつるんだ。仕掛けに行って返り討ちに遭うという辱め。女子たちはしっかりと目線をおちんちんに向けていた。
 “毛”があるのかどうかのチェックも兼ねているのだろう。

「むきー。やめろっ」
 冬彦は焦って、それ以上脱がされないよう水着を引っ掴む。
 俺はそのまま二人を引き連れてプールに近づいた。まずおちんちんを出しっぱなしの冬彦に蹴りを入れてやった。どんっと蹴られて彼はプールに沈む。近くを泳いでいた副学級委員のマリリンが「いやんっ」と悲鳴を上げた。盛大に水しぶきを浴びたようだ。
 俺は構わずに、今度は夏男の水着に手をかけた。尻のほうだ。
「な!?」
 こいつらはどうしてこうも浅はかなのだろう。
 俺は夏男の水着も下ろして半ケツ状態にさせる。焦った夏男は自らの手を離して水着の防衛に回した。
「地獄へ落ちろ!」
 俺は夏男を蹴り飛ばしてプールに落としてやった。

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【プレビュー版】プール開きで(2)2017-05-20(Sat)

 前田アンコは両足を肩幅に広げて仁王立ちしていた。
 一年生の頃から俺に突っかかってくる変な女だ。

 紺色のスクール水着を身に纏い、髪を後ろで結って短めのテールをつくっている。意思が強く芯の太そうな眉に尖らせた唇。赤いほっぺに低い鼻。こまっしゃくれた顔だ。ペチャパイの癖に胸を張りやがって。
 靖奈(やすな)という立派な名前がムカつくので「やす」を「安」に変えて、「安子」というあだ名をつけてやった。甘いものを好み、餡こが取り分け好きらしいので「安子」が「アンコ」に変容していったのだ。

 隣にはヒヨコが申し訳なさそうに佇んでいた。
 本名、後藤雛子は俺好みの女子だ。丸顔で意志薄弱。男がしっかり手綱を握ってやらないと駄目なタイプだろう。一人では何もできないような華奢な女だ。頬をペチンと張ってやれば何でも俺の言うことを聞きそうなところがいい。
 おどおどした目と所在なさ気な手、ぷっくりと膨らんだ胸の辺り、内股で細い太もも。どれをとっても男の征服欲がそそられた。

 女子たちは男子たちより早く着替えてプールに集合していた。スクール水着の女子たちがわんさと居る。お喋りに興じて煩いったらない。女子というのは喋るしか能がない生き物だから困るぜ。

「ちょっと男子っ もう授業始まるのに遅いでしょっ」
 プールサイドに集まった女子の群れからメガネキャラの女が出て来る。
 中川鞠鈴(なかがわ まりりん)は俺の一番キライな部類に入る人間だ。
 メガネの奥の釣り上がった鋭い目。硬く結ばれた唇。正義感に溢れた態度。どれも癇に障る。副学級委員長だが、その振る舞いは「副」ではなかった。大らかなリュウシンと違って細かいことをチクチクとのたまう女だ。どうでもいいことを問題提起し、さも大問題かのように喧伝する。まるで民●党の女党首かよと思う。尻がでかいことだけは評価できるが、他は見るべきところはない。

「ったく…」
 俺は目を逸らして無視してやった。
「プール開きであいつらテンション上がってんだ。許してやってよ」
 リュウシンがニコニコと相手をしてやったようだ。

「べ、別にあんたたちのことなんて心配してないんだからね!」
 なんだ、マリリンのやつ、頬を赤くしやがって。

「あーしぃ、水泳で金メダル取りたい! そんでみんな幸せにすんだあ!」
 べらべらと一人でまくし立てているのは奈々だ。
 中目奈々(なかめ なな)はバカで有名な女である。まず算数ができない。そして国語も怪しい。体育と図工だけはズバ抜けて良いのだが他は全滅だ。身体は小さいくせにパワーはある。女版のトンタと言っても過言ではない。
 色黒で、常に開いた口。八重歯に、夢見がちそうな目。ちょんまげのように結んだ髪。身体のラインはほっそりとして、身体をくねらせているせいか胸やお尻が強調されていた。つまりエロい。
 断言してもいいがコイツは将来ヤリマンになる。ギャル化してスポーツのようにセックスを楽しむに違いない。間違っても金メダルなんて取れないだろう。

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【プレビュー版】プール開きで(1)2017-05-05(Fri)

 おちんちんに毛が生えた。

 これは由々しき問題だった。本来なら大人になったのだと喜ぶべきなのかも知れない。でも後、二・三ヶ月は待って欲しかった。
 今日めでたくプール開きされ、これから水泳の授業が始まるのだ。 

 クラスメイトのクズどもに比べて俺が一番成熟しているのは間違いない。背も一番高いし声も低くて大人だ。逆に言えば周りのやつらがガキ過ぎて話にならんということ。女も含めてな。

 特に男子たちはガキ丸出しなワケだから、俺の陰毛を発見したら「ジャングルゥ!」と騒ぎ立てるに違いない。そんな騒乱を引き起こされては困る。それだけは避けなければならなかった。

 加えてもう一つ理由がある。
 このクラスでは前田アンコという女子のペンケースから“陰毛”が発見されるというショッキングな大事件が起っていたのだ。

 女子たちは執拗に騒ぎ立てた。「アンコの筆箱に悪戯したのは誰!?」とクラス中を巻き込んだ。“陰毛”とは言わなかったので本当にそうなのかは明かされていないが、漏れ聞こえてくる噂では陰毛ということだった。
 だがここまで何が入っていたのかを隠し、女子の全員が怒るような悪戯とは何か。それを考えれば「陰毛」説はしっくりくる。
 「まったく…」と俺はメガネをクィッと人差し指で上げた。

 もし陰毛説が当たっているなら、陰毛の生え揃った俺は有力な容疑者の一人だ。犯行ができる可能性が大きいということになる。
 だから下の毛が生えたことを他の男子たちに騒がれたくはないのだ。
 低俗な事件に一切の関わりを持ちたくない。不必要に犯人と疑われるのは不本意である。

 しかし女子たちは捜査に勤しんだ。犯行があったと思われる時間を推察し、教室に居た人物のアリバイなんかを調べに調べ尽くしていた。まったくどうでもいいことに時間を費やす空前絶後の暇人どもめ。

「ふう…」
 俺はじわりと手に汗を握った。

 周りにはバスタオルを腰に巻いて着替えている者がチラホラいる。だが、男子たるもの、こんなことで恥ずかしがってどうする。堂々としているべきなのだ。バスタオルで隠すなど女じゃあるまいし…。教室には男ばかりなのだから恥ずかしがる理由もない。
 しかし毛が生えたことを知られるのはまずいので、俺はバスタオルを腰に巻いてガッチリとガードを固めた。普段は堂々としているんだぞ。
 誰も俺を見ていないタイミングを狙う。

 さらに保険をかけておこう。
 俺は素早く「パンツ返し」を決める。
 水着をブリーフの上から穿いて、隙間からブリーフだけを器用に抜き取る秘技だ。これで誰も俺の股間を見たやつはいないはず。
 一安心する。
 別に恥ずかしいからこんな着替え方をするワケじゃないのだ。低能なクラスメイトが俺の大人になった股間を見て「ジャングル大帝ィ!」と言い出すと思うとこうせざるを得なかった。
 それが女子たちに知られるのはもっとまずいということである。

 バカなやつらはツルツルの包茎おちんちんを丸出しにして笑いながら着替えていた。
「ジャンボフランク一本くださーい!」
「あらーッ。お腹空いたのー? これをお食べー!」
「ぼくが欲しいのはポークビッツじゃないです! ジャンボフランクですー!」
「ぎゃはは」

 教室の後ろでバカコンビの夏男と冬彦がチンコ漫才を繰り広げている。周りから笑いが巻き起こっていた。あのコンビなら間違いなく「ジャングルの王者ァ!」とか言い出すだろう。

 俺は颯爽とメガネをケースに仕舞って颯爽と水泳帽をかぶり、颯爽とゴーグルを装着した。
 授業後で着替えをするのだから、まだ安心はできない。
 バスタオルを羽織って俺は肩で風を切り歩きだす。
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プロフィール

Chuboo

Author:Chuboo
 特殊な性癖であるCFNM。その中でもさらに特殊なストライクゾーンを持った人向けに小説を公開しています。
 CFNMとはいろいろなところで検索すれば出てくると思いますが、一応…→男が裸で女の子はちゃんと服を着ているみたいなこと。このブログでは「恥辱」や「屈辱感」、「プライドを否定する」とかに焦点を絞っています。中でも重要なのは「決してM男ではない」ということ。なかなか理解されにくい世界ですが、徹底して屈折した快楽を希求していきます。

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◇18歳以上推奨
 特殊な性欲を刺激する文章なので、各自で大人だと自覚できる方のみお読みください。
◇表現について
 作中にいじめ・暴力的な表現があります。嫌悪感を抱かれる方はお読みになられないほうがよいでしょう。
◇著作権
 一応著作権は主張します。
◇フィクション
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◇男子厨房に入ってCFNM Novels ★同人活動。3・4ヶ月に1冊のペースで刊行予定
 ブログ・ブロマガのお話を再編集して電子書籍にしていきます!
 40000字目安。挿絵付きでリリース。
★男子厨房に入ってCFNM Collection
 ブロマガの読み切り短編小説を12話分まとめて単行本にしました。
Last Update 18.6.30
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