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2017.7.1★創作同人サークル『21世紀お遊戯会』のサイトをこっそりオープンしました。http://qq1q.biz/ErqR
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女子のお誕生会で(4)2017-08-19(Sat)

「みんな揃ったし始めよっか」
 中邑のお姉ちゃん、静香さんが声を上げる。拍手を一つしてみんなの注目を集めた。
「グラス持って。行き渡ってない人〜?」

「大丈夫。持ってる!」
 笹木がオレンジジュースの入ったグラスを掲げた。
「あ、西濃さんがまだ…」
「…っ」
 目敏く見つけた山元。隅の方にいた西濃が注目されオロオロとしている。自分だけグラスを持ってないことに焦っているようだ。

「自分から言わないと駄目だよ」
 お節介な柏城が即座に動いた。中邑のお母さんからグラスを受け取ってテーブルの上のペットボトルを手に取る。西濃は存在感のない大人しいやつだからな。グラスを渡されるまでモゴモゴとしているだけだった。

「ちょっと邪魔っ」
「っ」
 俺は柏城を避けてリビングの端に追いやられた。俺もグラスを持っていなかったので勝手にジュースを注ごうとテーブルに近づいたのだが柏城の邪魔をしてしまったようだ。

「あれ? 草凪もまだじゃん」
 柏木が気づく。
「なんで早く言わないの?」
 山元が批難してくる。
「いゃ… だって…」
 始めっからパーティーに参加するつもりもなく抜け出すタイミングを狙ってたのだ。グラスなんて持ったら積極的に参加するみたいじゃないか。
「もうっ はっきりしないやつね。グズッ」
 笹木がイライラとした様子で遠くから口撃してきた。
「このっ…」
「そんなことより早く持ってよ。足並み乱さないでっ」
 市河がキリッと割り込みグラスを渡してきた。
「ほらほら」
 渓口がグレープフルーツジュースのペットボトルを持ってくる。グラスを差し出せと言うらしい。しかし俺はコーラが飲みたい! 俺は手を引っ込める。
「あーいや…」
「モタモタしてっ 中邑さんを待たせないでよ」
 横から小島が文句を付けてくる。優等生的な女子だ。

「男子ってすぐ拒否るよね〜」
「そうそうっ」
「先生が並べって言っても並ばないし。落ち着きがないのよね」
 外野から砂藤、守谷、渡部の三人が勝手なことを喋っていた。

「ほんとそうだわ。やるなって言うとやるし。やれって言うとやらないし。男って勝手だわ!」
 喜多野がケッと蔑むように俺を見た。何故そこまで言われなきゃいけないのか! ガサツでスポーツバカの喜多野に言われたくない。

「仕方ないのよ。悪戯してみんなの気を引きたいんだね。たぶん」
 凛とした伊駒が解ったようなことを言う。クールでお姉さんタイプの彼女はちょっと苦手だ。喜多野と伊駒のコンビは頷き合っていた。

「遠慮してるのかな?」
 中邑が主賓席から困った子を見るような目で言い放った。
「足並み乱そうとしてるのよ。きっと」
 市河がメガネをクイクイッと上げ上げして したり顔だ。クールぶっているが頭に金色の三角帽子を被ってる。星の柄の入ったノリノリのやつだ。

「男子一人だけだからひょっとして恥ずかしい?」
 静香さんがニコニコとフォローするように言ってくれたが、恥ずかしがってるなどとは、そんなことがあるわけがない。
「ぃゃ… ぁ」

「顔赤くなってるもんね」
 髭の付いた鼻眼鏡を着用している山元が合いの手を入れてくる。

「モゴモゴして男らしくないね〜」
 渡部の妹が見下したような言い方をする。このガキ…。
「あれでもクラスでは威張って態度でかいのよ」
 近くの杁山がフフと笑いながら渡部妹に教えていた。あのデブ…。
「へぇ 女子に囲まれてオドオドしてるんだっ」
 渡部姉がクスッと小馬鹿にしたように俺を見た。コソコソと外野から口々に言いたい放題…。どいつもこいつも好き勝手言いやがって!

「早くしろよ バカ草凪っ」
 イライラした笹木。
「きゃははっ 怒られてやんの。バカだって草凪!」
 無理やり渓口がジュースを注いできた。

「くっ… いい加減に…」
「これ被りなよ」
 山元がパコッと勝手に変なものを被せてきた。誕生日ケーキの形をした帽子だ。やたらとロウソクが突き刺さりヒサシの付いた派手なデザインだ。これじゃまるでハッピーボーイじゃないか。ノリノリで参加してるみたいで恥ずかしい。
 蝶ネクタイにHAPPYとデザインされたメガネを付けられてクラッカーまで持たされた。女子たちはこぞって吹き出して笑顔になった。
 中邑のお母さんがダイニングから微笑ましいわねといった様子でこの光景を見ている。

「じゃあ始めるわよ」
 静香さんがパンパンッと号令をかける。お笑い芸人ぽくなった俺を見て笑う女子たちを窘めたのだ。
 どうして女子が集まるとこんなにも口出しができなくなるのだろうか。数の暴力だ。反論する隙間もない。俺は苦汁を飲んでハッピーボーイになるしかなかった。


 照明が落とされて、「おめでとー」と中邑を祝う歌が唄われ、火の付いたロウソクを中邑が吹き消される。クラッカーが鳴り響いて拍手される中邑。キラキラと輝いて可愛かった。さすがは俺が目をつけた女だけのことはある。
 一連の誕生日儀式が終わってプレゼントを渡す段となった。

「お姉ちゃんからはコレよ」
 静香さんが大きな包を持ってきた。
「わぁ、大きい。ありがとうっ」
 ぱぁっと中邑は笑顔になる。ずんぐりとしたトロそうなクマのぬいぐるみだ。粗大ごみになりそうなくらい大きいぜ。さぞ迷惑かと思いきや、中邑は嬉しそうだった。女子ってあんなものがいいのか。

「何か食べれるものがいいかなと」
 市河は持ってきた紙袋を渡していた。
「凄ぉい。手作りのクッキーだー」
 中邑だけでなく他の女子たちからも歓声が上がった。チッ 楽しそうにしやがって。その後もプレゼントが続き中邑のそばには大小様々な物で満たされていった。

「これでみんな渡し終わったかな?」
 静香さんが周囲を見回して確認する。一斉に女子たちの目が俺に向いた。俺は一人隅の方でちびちびとジュースを呑んでいる。
 プレゼントだと? 持ってこなかった。元々は男子たちが共同で金を出し合って何か買うとサトシが言っていたのだ。サトシたちに任せていたのだから俺が持ってくる道理がない。サトシたちに騙されていたとしても、俺に非はないはずだ。
 しかしそんな事情は知ったことではない女子たちはシラーッとした目で俺を見る。

「な… なんだよ…」
 俺は目を逸らして知らん振りした。

 それまでの和気あいあいとした雰囲気に水を差した形だ。だが知ったことではない。男の俺には関係ないね。
 とりあえず俺がプレゼントを渡していないことは不問にされて誕生日イベントは続行する。次はゲームをするようだ。静香さんの司会でリビングにスペースを作っていった。

 用意されたのは赤・青・黄・緑のマルが並んだ4×6マスのシート。ツイスターゲームだ。こんな子供騙しのお遊びに俺が付き合うわけない。
 しかしまさかこれを全裸で行う日が来るとは誰が思うだろうか!
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女子のお誕生会で(3)2017-08-12(Sat)

 ぴんぽーんと立て続けに呼び鈴が鳴り、中邑のお誕生日会に招かれた友だちが次々にやってきた。
 笹木と渓口の後から来たのは杁山、喜多野、伊駒の3人だ。

「…どうして草凪が居るの?」
 杁山は同じクラスの目立たない女子。背が小さくて丸顔の大人しい性格だ。不審感いっぱいの目で俺を牽制する。近くの笹木に自分の疑問をぶつけていた。

「さぁ〜? 好きなんじゃないの? 中邑さんのこと」
 返ってきた答えは俺を貶めるものだった。笹木はニヤニヤとしている。
「ちがっ…」
「えー! マジで〜!?」
 隣のクラスの喜多野と伊駒だ。俺が否定する声をかき消して二人して声を揃えて盛り上がった。

「だってねアイツ…。知ってる? 修学旅行のとき。中邑さんにぃ…」
「ワー! うるせえ!」
 会話を邪魔してやる。過去のことを引き合いに出してくるんじゃない!

「うふふっ やだっ」
「うそぉ!? ちんちん丸出しで…?」
「ふんふん、それでそれで?」
 部屋の隅に鎮座する俺を無視して女子どもは井戸端会議を始めていた。笹木がニヤニヤと小声で過去の出来事を喋り、渓口が「小さかったよ。クスッ」とか「勃起してたし」などと合いの手を入れる。
「その後、先生に叱られてぇ…」

「くっそ! やめろやめろっっ!」

「ぅわー… お尻を?」
「この歳でお仕置きって…」
 事情を知らない喜多野と伊駒がドン引きしていた。伊駒は中邑に次ぐ美少女。清楚で純粋な彼女になんて下品な情報を流してくれるんだ。許すまじ笹木!


 ぴんぽーんと鳴り、さらに女子が増えた。
 まずいな。早く帰ったほうがいい…。
 隣のクラスの西濃。存在感のない暗い子で、友だちも連れず単独でやってきたようだった。彼女は怪訝な目で俺を見る。
「いらっしゃい。西濃さん」
「こんにちは」

 俺はこっそり女子の輪を避けてリビングを出た。そのまま玄関に向かう。
 だがその直後に、またぴんぽーんと鳴った。
「!?」
 玄関の前まで来て、外に出るに出られなくなった俺。背後から中邑がやってきた。
「何やってんの 草凪? トイレならあっちだよ」
 中邑は俺を避けて通り、玄関を開けて新たな客を招き入れる。

「こんにちは、中邑さん」
「…え、なんで草凪が出迎えてるの?」
 柏城と小島だった。

 同じクラスの綺麗どころ2名である。垢抜けて明るい二人組だ。かなりびっくりした様子で「なんで草凪!?」と驚いている。

「うっそー。中邑ちゃんのことを!?」
「だからって… 男子一人で来る?」
 後から来たこの二人にも笹木があることないこと吹聴していく。西濃が後ろでそれを聞きながら不安そうな顔で俺を見ていた。結局、俺は追及される形でリビングに押し戻される。

 さらにさらにこの直後、ぴんぽーんと3名が現れた。
 隣の隣のクラスからも呼んでいたのだ。砂藤に守谷、最後に渡部である。
 中邑の交遊の広さが判明していく。

「むう」
 ひょこっと渡部の後ろから6歳くらいの女児が顔を出した。むっすとした表情で連れて来られた感が凄い。渡部の妹らしい。余計なのを連れてきやがって…。
 最後にやってきたこの4名にも俺が中邑を好きなことを暴露されてしまう。すべて笹木が面白がって話したのだ。「告白しに来た」などと事実ではないことまで解説を加えていた。

「な…」
 壮観だ。
 お母さんとお姉さんの二人を除いて、14名の少女が勢揃いしてしまった。完全に帰るタイミングを逃した。
 ワイワイガヤガヤと見渡す限り女子の領域だ。男子禁制、秘密の花園。男子が覗いてはいけない世界である。
「ぉぉぅ…」
 俺は萎縮して動けなくなっていた。
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女子のお誕生会で(2)2017-08-05(Sat)

「なに…?」
 怪訝な目で迎えられた。

 インターホンを押してしばらく待っていると中邑 本人が顔を出す。彼女はドアを少し開けて俺を不審感たっぷりに見ていた。
「いや、え? あの、誕生日…」
「はぁ…?」
 来た理由はわかったけど、明らかに君は呼んでないですけどみたいな表情だ。え、俺、呼ばれてないの?
 目線を逸らして中邑は浮かない顔をする。よく見ると髪を下ろしていてドレスアップしていた。香水だろうか。柑橘系の香りが微かに感じられた。
 どうしようか迷っているみたいだ。

「中邑さん、どうしたの? そいつ」
 振り向くと背後にメガネの市河がいた。両手を前で組んで紙袋を下げている。いつもジーパンなのに珍しくフレアスカートだ。ブレザーとフリルのついたブラウスでおめかししてやがる。
「あ、市河さん。うん… なんかね。草凪が今日誰かに呼ばれたみたいで…」
「男子なんて呼んでないんじゃないの?」
 二人の女子は俺を挟んで会話する。居た堪れない。

「麻里子、上がってもらいなさーい」
 家の中から大人の声がした。中邑のお母さんだろう。中邑は躊躇したが「はーい」とトーンを落として返事をする。
「誰に呼ばれたの?」
「ぇ…」
「女子の誰かから?」
「いや…」
 俺はタジタジになった。女子二人から尋問されて焦ってしまう。会話しながら中邑は戸を開け放って俺と市河を中に招く。
「いらっしゃい。何くんかな?」
「同じクラスの草凪」
「よく来たわねー。さあ上がってー」
 ほんわかしたお母さんが笑顔で迎える。大人な対応で助かった。いや、助かったのか? 他に男子は呼ばれてないのだろうか。最悪のケース俺一人かも知れないのだ。帰るべきだろうか。
「…ん」
 花柄エプロンでゆるふわパーマの優しいお母さんの手前、「やっぱ俺帰ります」とは言い出せなかった。

 市河が耳打ちしてくる。
「ちょっとアンタさ。なんでTシャツに短パンなの?」
 廊下を進んでいく間に話しかけられたのだ。
「いや、え? なにが?」
「見たところ手ぶらだしさ」
 咎めるようなメガネの奥の目。俺のいったい何が変なんだ?

「あれ? 草凪?」
 広いリビングに入ると同じクラスの山元に出くわした。頭にリボンを付け、鼻眼鏡に怪しい髭のついたジョークグッズを身に着けている。肩までの髪、物怖じしない目、程よく脂肪の付いた身体。彼女は中邑と比較的仲のいい友人だ。いつも給食のときは机を向かい合わせる仲である。「さやかちゃん呼んでないよね? 草凪誰に呼ばれたの?」と中邑。
「呼ぶわけないよ。誕生日会って聞きつけて勝手に来たとか?」
「えー呼ばれてないのに勝手に? どういうつもりで来たのアンタ??」
 同じクラスの女子が3人、俺の前に立ちはだかった。三方向から批難がましい声が矢継ぎ早に飛んでくる。口を挟む間もなく連続口撃、これじゃ分が悪い。やはり逃げるべきか…。

「市河さんね。こんにちはー。あら男の子も? お名前は?」
 清涼感のある声が奥から聞こえた。
 涼し気な白のワンピースに浅葱色の薄いカーディガン。キラキラとラメの煌きが眩しい。中邑によく似た顔立ちの背の高い女性。
「あ、あの…」
「お姉ちゃん。この人、同じクラスの草凪くん」
「そう。麻里子ったら男子一人も呼ばないって恥ずかしがってたから心配してたんだ。こんにちは。どうぞ座って待ってて。もうすぐ始めるから」
 歓迎されてしまった。
 帰りにくい。
 お姉ちゃんが言うのなら仕方ないと3人は一旦、矛を収める。俺はぽつんと隅の方にあるイスに座った。
 よく見れば部屋には女ばかり。お父さんはご在宅じゃないようだ。
 お誕生日会の会場は18畳くらいある。ベランダの窓が開け放たれ、庭は緑に囲まれていた。対面式のキッチンが併設され、10人くらい座れるようにテーブルが繋げられてある。料理の用意が現在進行系で進められテーブルに運ばれていった。大型テレビにコの字型のソファ。壁や窓に色鮮やかな飾り付けがしてあって、そのすべてが女性のセンスによるものだ。パステル調の水玉にボーダー柄、風船に旗などの小道具。
 不思議の国に来たみたいだ。。。

 さっきのお姉さんの言動から男子は一人として呼んでいないことは明白。今だったらまだ間に合う。よし帰ろう。

 ぴんぽーんと呼び鈴が鳴る。
 中邑が出迎え、やってきたのは最悪の二人組だった。
「!?」

「あれ? なんか男子来てる」
 子供っぽい渓口。
「すぐ裸になる草凪じゃん」
 ギャルで高邁な笹木。

 二人は女子の中に一人だけ混じった俺に臆することなく、むしろ玩具でも見つけたみたいなテンションになる。
 やばい…、どんどん女子が増えていく。
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女子のお誕生会で(1)2017-07-29(Sat)

またしばらく短編小説を書いていきたいと思います。

文量は少なめですが。

リクエストのあった女子のお誕生会の話を書きます。

※プロローグみたいなものはこちら

http://cfnmkitchen.blog.fc2.com/blog-entry-185.html


 気になっている女子のお誕生日会に呼ばれてしまった。

「なあ草凪! 7月1日の土曜って空いてるか?」
 隣のクラスのサトシが話しかけてきたのだ。彼のグループが4人、ウチのクラスからは3人の男子が参加メンバーになっているらしい。
 俺を入れて4人目だ。
 女子と馴れ合うのは男子としては格好悪いことだという暗黙の了解があり、普段ならこんなチンケな誘いは絶対に受けない。女子のお誕生会なんてクソ面白くないに決っているしな。

 だが主賓はあの中邑だ。
 中邑は気立てが良くて頭もいい。家が金持ちで顔も可愛いときたら、みんなからの求心力もあるだろう。さらさらのポニーテールが揺れているのを見ると、つい目を奪われてしまう。足が長くてスタイルもいいんだ。
 他の女子どもに比べればかなりの美少女。気になるっちゃ気になる…。
 だが男としてはおくびにも出してはいけない。好きなんだと思われると面倒なのだ。特に男子たちにはバレたくない。だからまあ、ちょっと口を聞いてやってもいいかなというくらいさ。
「1日の昼の1時からな!」
「おう」

 サトシたちがニヤニヤしながら帰っていく。それを廊下で見送る。俺は教室に戻って周りを見渡した。
 いつも通りのクラスで男子は男子で固まって遊び、女子は女子で固まっている。後ろの方で誰かの教科書をサッカーボール代わりにしてサッカーが繰り広げられているし、女子どもは男子が存在しないが如くお喋りに興じていた。
「?」
 中邑を見ると一瞬で顔を背ける。
 ポニーテールが揺れた。今こっちを見ていたのか? いや気のせいか…。彼女は机の上に次の時間の用意を始めていた。もうすぐ鐘が鳴るからだ。
 相変わらず可愛い。
 なんであんなに身体の線が細いのか!

 12回めの誕生日は盛大になるのだろうか。今までだったらプライベートなパーティーに俺が呼ばれることなんてなかっただろう。
 しかしあれから妙な結束というか連帯感というのか、俺の全裸歩行事件は女子の間では語り草のようなのだ。俺に対する目が何だか変だった。それまであった敵対心みたいなものがなくなり、好意の目というのは言い過ぎだ、が緩やかな宥和(ゆうわ)があるのは確かだ。

 裸を見合った仲だしな。
「退きなっ」
 笹木が後ろからドンッと突いてくる。

「って!? クソ! テメー! ブス!」
「何だよ! 入り口に突っ立ってるあんたが悪いんだからね」
 笹木は渓口と共に連れションから帰ってきたところのようだ。駆け抜けるようにして友人たちの元へ戻っていった。
 よく陽に焼けた肌で快活な笹木だが、この頃 妙に女っぽくなってきやがったな。ショートパンツから伸びる太ももが妙にむっちりとして肉感的だ。中邑には及ばないものの、サイドポニテの髪が揺れて可愛… いや、そんなことはないか。不細工がいくら努力しても駄目なものは駄目だ。

 中邑とそんなに仲がいいって程でもないからアイツがお誕生会に来ることはないよな…。性格だって真逆だし。
 俺がお誕生会に参加するなんて知られたら笑われるんじゃないだろうか。頼むからあんなやつ、呼んでくれるなよな…。
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『お兄ちゃんを使って餅つきをしよう』後編2017-07-22(Sat)

 5年生女子でも中学生男子に勝てる。
 それを実証した。

 学生シャツとブリーフだけの姿になった孝敏。彼は足をバタつかせて望結たちを近づけさせないようにしている。しかし両腕がパイプベッドに括り付けられた格好では可動域に問題があって脅威でも何でもない。
 パイプベッドの両端に通したビニール紐を彼の両足首に巻き付けた。
「もごー!?」
「ふんっ。お兄ぃ、いいカッコだねー」
 望結はやっと勝利の笑顔を取り戻した。

 望結と奈々がビニール紐を引く。すると孝敏の両足は面白いように開脚する。もっこりとしたおちんちんの部分が丸見えだ。

「あーしが開発した餅つき金蹴りだよ! 男子のお仕置きには持って来いだもん」
 奈々は下着姿のままベッドに飛び乗った。
 望結もブルマ姿でベッドに座る。
 開脚した兄の股の間に2人の少女。

 奈々はつんつんと孝敏の股間を突っついた。
「もんごー!?」
 孝敏は見る見るうちに勃起を始めた。
「あはっ 勃ってきた勃ってきた。男子ってすぐ勃つんだよねー。中学生でも一緒なんだぁ」

「ちょ、ちょっと…」
 望結はさすがに身内の痴態に赤面していた。喧嘩で道具を使って勝てたことは嬉しかったが性的な悪戯にまでは興味がない。
 しかし奈々はクラスの男子にもお仕置きと称してエッチな悪戯をする娘だ。彼女に相談してよかったのだろうか。

 だがこうして彼女の作戦通り四枝を縛ることに成功した。

「つんつーん!」
 奈々の人差し指が容赦なくおちんちんを突っついた。ブリーフはパンパンだ。孝敏は赤面して耳や首のところまで真っ赤だ。望結の知るところでは彼は童貞であり親しい女友だちもいないはずである。
 歳下の女子にこんなことをされてどんな気分なのだろう。
 勃起しているということは嬉しいのか? と望結は赤い顔をして見入ってしまった。

「じゃあ望結ちゃんが蹴って。あーしがこねこねするし!」
「え… 蹴るって…」
 何となくは聞いていた作戦の最後の〆だ。電気あんますればいいのだが、何だか昔のようにはいかない気がした。

「お兄ぃ。今度からおやつ盗ったりしたら写真ばらまくから!」
 望結は左足でブリーフを蹴った。
 ぺったん!

「むごお!?」
 勃起したおちんちんをブリーフ越しに蹴られた孝敏は咆哮を上げる。

「ほい、そらきたー」
 奈々は望結が足を引くのを待って手を伸ばした。右手で金玉の辺りをむぎゅっと握った。
「むんごー!!!」
 孝敏は身をくねらせ、足を閉じようとする。ビニール紐が引っ張られるので望結と奈々は引き戻した。すると自動的に孝敏は大開脚する。
 くぱぁと開陳した。

「部屋のスペースも元に戻してよー!」
 の主張である。
 右足でぺったん! とおちんちんを突いた。

 望結が足を引くと「は、どした?」と景気のいい掛け声で奈々が金玉を揉み揉みする。

「いつもお風呂のお湯が少なくなってるんだよ!」
 望結の左足が炸裂。
 ぺったん!
 ぺったん!

「もごご!!」
 孝敏はイヤイヤしながら泣き出した。
 涙目で許しを請うているようだ。

「はいはい!」
 奈々は愉しそうに蹴られた後の金玉を揉み揉みと揉みしだいた。奈々の開発した餅つき金蹴りとはぺったんとおちんちんを蹴った後、揉み揉み撫で撫でしてニュートラルに均すという荒業だ。強めに揉んでいるようなので痛みは和らいでないように思えるが。

「見たいテレビいつもチャンネル変えやがってぇ!」
 望結は不満が噴出していた。
 左右、交互にぺったんぺったんとおちんちんを突いた。ブリーフの上から金玉を突いてやった。孝敏が足を閉じようとすれば紐を引き戻し、また開脚させる。

「あっそーれ♪」
 ノリノリの奈々は金玉を握っては捏ね繰り回し、握っては捏ね繰り回しを続けた。

「お兄ぃのバカ!」
 ぺったん!
 フル勃起していた孝敏だが、望結の一突きで「ぅごっ」と呻いて動かなくなった。ビクビク… と痙攣している。
 部屋の中に芳しい臭いが立ち込めた。
 びくんびくんとブリーフの中でおちんちんが跳ねている。なんだろう。先っちょがお漏らしでもしたように濡れていた。

 望結は知らなかったが、これが孝敏の精通の瞬間だったようだ。
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◇18歳以上推奨
 特殊な性欲を刺激する文章なので、各自で大人だと自覚できる方のみお読みください。
◇表現について
 作中にいじめ・暴力的な表現があります。嫌悪感を抱かれる方はお読みになられないほうがよいでしょう。
◇著作権
 一応著作権は主張します。
◇フィクション
 作中の人物・団体などは実在するのもあるかもしれませんが関連はありません。
◇リンクフリー
 リンクはフリーです。言ってみたかっただけです。相互リンクもよろしくお願いします。
サイトポリシー
★基本的に毎週土曜日更新!
 小説というよりCFNMシーンだけを切り出したストーリーを掲載しています。
 1更新で1000〜1500字くらい。
★隔週金曜日にプレビュー小説更新!
 パブーブロマガ小説のショートバージョンを掲載します。
 1更新で1000〜2000字くらい。
★不定期更新でコラム記事を掲載!
 何か思いついたら書きます。目安は月一くらい。
Last Update 17.5.2
プロフィール

Chuboo

Author:Chuboo
 特殊な性癖であるCFNM。その中でもさらに特殊なストライクゾーンを持った人向けに小説を公開しています。
 CFNMとはいろいろなところで検索すれば出てくると思いますが、一応…→男が裸で女の子はちゃんと服を着ているみたいなこと。このブログでは「恥辱」や「屈辱感」、「プライドを否定する」とかに焦点を絞っています。中でも重要なのは「決してM男ではない」ということ。なかなか理解されにくい世界ですが、徹底して屈折した快楽を希求していきます。

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