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2017.4.30★ブロマガ短編連載の小説「プール開きで」を配信しました。「プール開きで」のプレビュー版は5月5日こどもの日にこのブログで更新します。
2017.4.25★ブロマガ長編連載の小説「男子VS女子」の新章を配信しました。
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全裸キャンプで(4)2017-02-25(Sat)

 キャンプ一日目の夜は定番のカレーをつくる。

 ありきたりなイベントだけど女子の手づくり料理を味わえるのなら定番も悪くない。そう思っていた。力仕事は男子がやったんだから、料理については女子に任せればいい。

 今どき古い考え方だけど、料理というものは女にやらせるに限る。


「ちょっと。都築っ。ボーッとしてないでニンジンの皮剥いてよ」

「えっ… ぅ… うん」

 しかしまあ、これくらいなら…。僕は早川からニンジンを受け取る。

 …男でも料理人という仕事はあるからね。全部が全部を女子に任せるというわけじゃない…。


「ちょっと男子! 遊んでないで火を起こしてっ」

 早川は水遊びしていた5班の男子たちを呼んでいた。テキパキと指示をするんだな。女子としては生意気だけど、颯爽と指示を飛ばす姿は惚れ惚れしてしまった。


「もうっ 男子ってそういうのヘタクソね。ニンジンの大きさが全部違うし」

 早川はそう言いながらチェックするだけで、自分は先生のように見て回るだけだ。ハンゴウスイサンも口で男子たちに指図しながら、結局 野菜は全部僕が切ることになった。


 ルーを溶かす分量や味見は歌方さんが担当する。

 おどおどしながら心配なほど危なっかしい手つきなのだが、結論から言えば味は良かった。早川と歌方さんは親友で、お互いのことはよく解っているようだった。煮込み中も早川は歌方さんに指示は出さない。信頼しきっているようだ。

「ねえ紙皿を出しといてよ!」

「あ、うんっ」

 僕がうろちょろしていると、すかさず早川から指示が飛んでくる。


「そうよ! 動きな! 男子!」

 小倉坂は何をやっていたのだろう。早川と一緒になって命令してくるけど、あいつだってずっと手伝ってなかったじゃないか。

「ホント男子って役立たずよねー」

 小倉坂が爆笑しながら僕ら男子をバカにしていた。くそっ。



 雨は激しさを増していた。

 鍾乳洞まで戻ってきた僕と早川は水気を手で振り払う。当然だけどバスタオルなんてないから。僕はずっと早川に背を向けていた。お尻は丸見えだけど、勃起おちんちんを見られてしまうよりはマシだ。


「気温下がってきたみたい。寒い」

「うん。今は動き回らないほうがいいね」

「まずいよ。ここで夜を明かすことになりそうじゃん」

 早川の声には焦りの色があった。強気な彼女も鉄砲水を目の当たりにしてからは何度も泣きそうになっていたんだ。どうにか励まさなきゃ。


「昨日食べたカレーおいしかったよね」

「は? こんなときになに言ってんの?」

「あ、ごめん…」

 二の句が継げない。気の利いたことを言おうとして裏目に出る。何がいけなかったんだろう。


「山の夜は夏でもヤバイんだよ…」

 鍾乳洞の中だからなのか、外よりもだいぶ寒く感じる。

「わかってるわ」

「あ、ごめん」

 僕は早川を安心させるどころか不安にさせるようなことばかり言ってしまうようだ。


 時間は刻々と過ぎていった。

 雨はやまないまま、辺りは暗くなっていく。

 お腹が減ってきたし、トイレだって行きたい。ここには電気も娯楽もないし、僕には着るものもない。

 鍾乳洞の入口に近いところで僕らは肩を並べて座っていた。冷たい岩場にお尻を直で付けるとひんやりして気持ちがいい。だけどずっと座っていると身体がどんどん冷えていった。

 それから勃起は治まっていた。なるべく早川を見ないように努め、体育座りで一点だけを見つめて過ごすしかなかった。


「ここで寝るしかなさそう…」

 早川は憔悴しきった様子でつぶやく。

「明日だよ、明日っ。朝になったらすぐに出よう。すぐに下りられるよ、こんな山」

「うん」

 気のない返事で、やっぱり僕は頼りにされていないようだ。そして「寒い…」と言って自分の身体を抱くようにして震えていた。

 ずっと思っていたことがある。凍えないようにするためには人間の体温でお互いを温め合うのが効果的だ。でも、この状態で抱き合うのはチキンの僕からは言い出しにくかった。

「…」

 でも凍えている早川をこのままにしておくなんて…。もしかしたら命に関わるかも知れないんだ。いや、でもどうかな…。


「ねぇ都築の手ってさ。温かかったよね」

「え? あ、手?」

 おちんちんのことだろうか。強引に引っ張ってくれて握られた陰茎のことを言っているようだ。

「夏でこんなに寒いの反則だよ。手だけでも握ってていい?」

「えっ… あぅへ?」

 おちんちんを握りたいだって!?


 いや…。

 僕はあまりに動揺してしまって何を考えているのだろう。想像だけでまた勃起が始まってきた。

「あっはっぐっ。いや、おっ! えっとはぐう! いやハグとか!あ、のほうがいいかもっ」

 声が裏返りながら抱き合うという単語をハグに変えて、多少ソフトに表現してみた。


「うん。あたしもそれ考えてた」

 見ると早川は耳を赤くしながら下を向いてつぶやくように言った。いつもの強気な彼女ではなかった。

「あ えっと! これは決してあのっ。体温の低下を避けるためのものでへ!」


 しかし、さすがに行動力があるのは早川だった。

 エロくないことを強調しようと言い訳をする僕を尻目に、早川は立ち上がるなり、僕の背中に手を回してきた。

「わかってるよ。そんなの…」

 見透かしたように早川は後ろから抱きついてくる。腕がお腹に回って、もう片手は胸の辺りに張り付いていた。

「おっおっ…」

 激しく動揺する僕に「もうっ。落ち着いてよ」と静かに抗議する早川。肩甲骨の辺りに早川の顔が充てられて、彼女の小さな胸がわずかに背中に感じられる。

 横目で見ると、早川は女の子座りをしていているのが確認できた。


 ムクムクッ


 早川の体温を感じていると、1秒程度で完勃起してしまった。

 おちんちんはギンギンに打ち震えていた。

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全裸キャンプで(3)2017-02-18(Sat)

 雨脚は強まった。

 大木の下に雨宿りするが雨は防げなかった。結局ずぶ濡れだ。


 水着姿の早川と並んで僕はどうしたものかと迷っていた。他に雨宿りできるところを探すべきか、この場を動かないほうが得策なのか。

 早川は身体を斜向けて無言のままだ。僕も前を向いて考えごとをしていたのでおちんちんは萎んできた。あまりの大雨に興奮が鎮められてきたようだった。


 ときどき、ふと横目で早川の様子を探ってみる。怒っているのだろうか。いつもみたいにブーたれているのだろうか。髪に隠れて表情は読めない。

 解らないけど、早川も同じように横目でチラチラと僕の様子を探っているみたいだった。鼓動まで聞こえてきそうな距離感。ドキドキがずっと止まらない。


「ねえ、なんかヘンじゃない?」

 不意に早川が振り向いて聞いてきた。その目で射抜かれて僕は目を逸らすことができない。

「え?」

 僕は驚く。

 躊躇せずに早川は僕のほうに顔を向けたのだ。それはつまり勃起が収まったかどうかをちゃんと確認していたということだ。勃起したままなら恥ずかしがって堂々と見ないはず。チラチラと窺っていたのは僕の様子ではなくおちんちんの様子なのだ。

 それとも「勃起おちんちんなんか見ても何ともないわよ」と慣れてしまったのだろうか?


「この辺りの感じ。最初にみんなで居たところと同じじゃない?」

「ん、え? あ? この辺? い、いやぁ… わからないな…」

 山の中の景色なんてどこも同じだ。登ってくるときに付けられていたマーカーも雨に流されてしまっただろうし。


「あ、やっぱりあの木とか岩の感じとかそっくり。何だよもうっ。なんで戻ってきちゃったわけ? 迷いの森みたい。とりあえず最初の鍾乳洞なら雨宿りできるかも知れないから走ろ?」


 早川が喋っている間中、僕は改めて女子の裸が近くにあると意識していた。離れているのにかすかに体温を感じる。膨らみはじめのおっぱいの曲線や、スク水なんかでは見れないおヘソの窪みや鋭角的ないやらしい股間の形。寒そうに鳥肌の立ったきめ細かい肌。本人が気づいてなさそうな、背中の下のほうにあるホクロ…。見て欲しくないような恥ずかしい部分にまで目を凝らす。女子の身体ってなんでこんなに柔らかそうなんだろう…。


「そうだね。雨で身体が冷えちゃうから雨宿りできるところを探したほうがいいかな…」

 僕は結局、決断できずに早川にすべてを委ねていた。

「疑ってる? 違うかもだけど、あ、あの蔦の垂れ下がり方とか枝がクロスしてるところとか、間違いないよ。いこっ」

 早川はそうして強引に僕の手を取って走り出した。


「ぁっ …ん… あっあっ あぁん…」


 少なくとも早川は手を取ったと思っていたらしい。手首を握っていると思っているのだろう。二日間、一緒に居たのだから僕が頼りない身体をしていて優柔不断であることもよく知っている早川だ。弟でも連れていくみたいな感覚で、駄目な僕の腕を引いてやらなければと思っているのかも知れない。


 再びビンビンに勃起していたおちんちんは、股間の葉っぱを退かして鬼のようにそそり勃っていた。

 頼りない僕と違って武将の兜のツノみたいに立派だ…。

 温かい早川の手のひらにしっかりと包まれて、僕は女の子の手の柔らかさを知った。


「はぁん」

 僕は両手をだらりと、ブラブラさせて走った。早いペースで走る僕たち。腰を前に突き出すような恰好だった。竿の中腹辺りをしっかりと握られて圧迫される。

 早川は片手をかざして雨を防ぐように走る。

 目の前でお尻がぷるんぷるんと弾んでいた。スプリンターのように美味しそうな太ももだ。雨に濡れた女の子の身体ってなんてエッチなんだ…。

 スピードが早くなる。

 おちんちんが引っこ抜かれるのではないかと思うほどに僕の都合なんて彼女は気にしない。

 エッチなことを考えた罰を与えられているのかも…。


「ぁっ… ぁっ… ぁっ…」

 恥ずかしい声が漏れてしまうけど雨音でかき消される。


「やっぱあった。あの鍾乳洞っ。戻ってきちゃったみたいっ」


 山の中で身体を冷やすのは良くないと聞いたことがある。いくら夏でも危ないのだ。雨に長いこと打たれるのはまずいから、だから早川はさっきよりもさらにスピードを上げるのだろうか。


 肉の竿をギュッと強く握り込まれ、曳航船のように力強く僕を引き摺った。

 このままでは握り潰されるのではと怖くなる。一瞬、暴走族のバイクに引き摺られる絵を想像してしまいゾッとした。


「はっあん… ぁっ… ぁああんっ…」

 雨で誰にも聞こえないのを良いことに我慢することなく大きめの喘ぎ声を出していた。

 僕は女の子が走っているときみたいに腕を振った。いくらか走りやすくなる。僕は自分が女子みたいだと自覚することで感度が高まっていることに気づいた。

 お母さんに「男の子なんだから泣かない! しっかりしなさい!」と叱られた幼き日を思い出す。事あるごとに男はこうでなければと躾けられ、僕も強くあろうと思うのだ。

 だけど、早川には敵わないよ…。


 おちんちんの根っこがメキメキと音を立てているような気がした。引っこ抜かれないように僕は実力以上のスピードで女の子走りをしていた。

「ぁはんっ」

 遭難したという危機感より、おちんちんが抜けてしまうのではと恐怖する。


「もうすぐだよ!」

 早川はむぎゅううと僕の手を強く引く。手首だと思っているんだろう。強く引っ張ってくれなければ僕みたいな何も決められない人間はその場に留まったままなのだ。

 つまり早川はまだ僕を見捨てていない。ということは、まだわずかな信頼があるのだ。


 それは疑心暗鬼に陥って僕を見捨て、バラバラになったみんなと違うということ。

 僕も早川を信じて、付いていこうと思った。

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全裸キャンプで(2)2017-02-11(Sat)

 キャンプ合宿を通じて新しくできたお友だちとの親睦を深め、みんなで協力してテントの設営や食事をつくることで協調性を学ぼう。

 オリエンテーションとしてみんなで協力して何か大きなことを成し遂げることが、建学の精神の一つであるらしい。

 この合宿で得たことを、今後の学校生活や家庭でのお手伝い等に生かし、後輩たちに教えていきましょう。と、教師たちは語った。


 だけど僕の眼中には早川しか居なかった。

 早川とはC学生になって初めて知り合ったのだから、ぜひとも親睦を深めたいと思う。

 僕、都築寛太(つづき かんた)は早川琉夏に恋をしていたのだ。

 教師陣も暗にそういうことに配慮したのか、男子の班と女子の班は合同で行動することになっていた。

 僕のクラスは男子が5班、女子も5班まである。全体で男子の数が多いから1班の内訳は男子が4人、女子が3人だ。


 そういうわけで、男子の第5班と女子の第5班は合同でテントを設営していた。

 基本的には男子が骨組みを建てて、女子は後ろで見ているだけで良かった。こういうときの男子は良いところを見せようと率先して動くのだ。


「早くしてよー」

 小倉坂麻友(こくらさか まゆ)は木陰でうちわを扇ぎながら言った。紺色のジャージの上着を腰に巻き付けている。小倉坂のために僕ら男子は動いているわけじゃない。

 僕は早川のためにがんばっているのだし、小倉坂の隣りにいる歌方(うたかた)さんのためでもある。

「今どきワンタッチでテントができないなんて、こういうところにお金を使えばいいのに」

 早川はロープを引っ張りながら文句を垂れる。男子に混じって働く早川は輝いて見えた。流れる汗も美しい。動かない小倉坂とは大違いだ。

「でも協調性を学ぶものだから、買えないんじゃなくてワザワザ手間がかかるようにしてるのかも…」

「まじめだね」

 あっさりと早川にシャットアウトされてしまった。車の走っていない交差点で信号待ちをしていたら、後ろから来た早川に追い越された気分だ。彼女の判断基準は信号ではなく車が来ていないかどうかなのだ。


「あ… あの…」

 後ろで蚊の鳴くような声がしたけど、手が離せなかったので振り向きはしなかった。声をかけてきたのは歌方 澪(うたかた みお)だろう。背が低くて、いつもオロオロしている印象の女子だ。カールしたブラウンの髪に泣きそうな表情がデフォルトで、だいたい早川と一緒に居ることが多い。

 「手伝おうかな」と聞こえたような聞こえなかったような、それきり歌方さんの声は途絶えた。箸より重いものは持てなさそうな彼女にやらせる訳にはいかない。


 反対側で僕以外の男子たちが作業の完了を告げていた。

 こうして普段 交流を持たない男子と女子が一緒に居るというのは、何かが起こりそうな気がしてワクワクとしてしまう。

 夕食はカレーをつくることになっているけど、否が応でも期待してしまうのだった。


 またしっとりと雨が降り出してきた。

 みんなどこに行ってしまったのだろう。キャンプ場だったところはどうなっているのだろうか。あのテントも荷物も何もかも流されてしまったのかも知れない。

 みんな生きているのだろうか。

 助けは来るのだろうか。


 僕は早川の丸いお尻から目が離せなかった。あの薄い合成繊維の向こうに美味しそうな桃尻があるのだと思うと、思わず生唾を飲み込んでしまう。

 もうどれくらい歩いただろう。日が暮れる前に山を降りられるといいのだけど。早川は頼りにならない僕を置いてさっさと歩いて行ってしまう。離されないようにピッタリと後ろをついていくしかなかった。

 女子のお尻って歩くとき、あんなに横揺れするんだ。扇風機みたいにお尻を振って、原始的な恋心に火が付きそう。いつまで経っても勃起が収まらないんだ。僕は前を押さえながら歩いた。

「…」

 ひょっとしたら早川は違う意味で危機を感じているのかも知れない。

 全裸の男子がおちんちんを勃起させて足早に付いてくるわけだから、いくら遭難したと言っても一緒に行動したくないと思っているんだ。現にさっきより歩くスピードが上がっている気がする。

 僕としては見失いたくないのでお尻を凝視するしかない。それはメス猿が発情期でお尻を振っているみたいだ。早川が逃げれば逃げるほど、僕の勃起は収まらないだろう。

 ハァハァと息切れしてきてしまった。持久力がないので長時間 歩くのは辛かった。

 おちんちんを押さえながら歩くのも限界だ。早いスピードについていくには手を横にして振るのが自然。早川は後ろを振り向かないようだから大丈夫だ。

 草を掻き分けやすくなった。

 自分の肉棒が上を向いて反り返り、右へ左へと揺れた。早川のお尻がぷるぷると震え、フリフリと僕を誘う。

 おちんちんはフリフリとメトロノームみたいに横揺れした。しっかりと尿道口が見下ろせる。金玉袋も弾んでぺちぺちと内腿に当たる。

「ハァハァ…」

 もう我慢できない。

 目の前にお尻があって、あんなに誘われて、触って揉んでみたい衝動に駆られる。だけど開放の仕方が解らない。そこから先がどうしていいか解らないのだ。おちんちんを擦り付けたら気持ちいいだろうな、くらいしか想像が働かない。


「ねえ、雨 強くなってきた。急ごう」

 不意に早川が振り向いた。当然のように勃起おちんちんを目にすることになる。応援団が必死に旗を振るみたいに、硬い肉棒は右に左にフレーフレーしている。

 長いまつ毛が可愛らしかった。

 群青の瞳がしっかりと皮を被ったおちんちんを目撃する。

 早川は僕が全裸で勃起していることは把握しているのだから、バカみたいに揺れるおちんちんを見てもさほどリアクションしない。すぐに前を向いて指をさす。

「あそこの大きな木のとこで雨宿りしよ」

「っうん」

 僕は今さら両手でおちんちんを隠しながら早川に従うのだった。

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全裸キャンプで(1)2017-02-04(Sat)

 それは他愛のない遊びだった。


「早川、大丈夫?」

 僕は泣きそうな顔になっている早川を気遣う。

 それはせめてもの罪滅ぼしだ。こんな安い言葉じゃなくて本当は麓まで連れて行くことができたらいいのに。

 湿り気を帯びた落ち葉が音を立てる。わさわさと生い茂った背の高い草が風に揺れた。山の獣道を僕たちは歩く。


「都築のほうこそ…」

 早川琉夏(はやかわ るか)は落ち着かなそうな素振りで僕から顔を背けた。気の強そうな眉と吸い込まれそうな群青の瞳。小さな鼻に尖らせた唇。彼女なりに強がっているのだろう。こうなってしまったのはすべて僕たち男子のせいだ。

 男子はどうしようもなくバカな生き物だから女子に迷惑ばかりかける。巻き込んでしまって申し訳がない。

「寒くない?」

「蒸し暑いよ…」

 早川は何か言いたそうにしていたが、まだ距離は縮まっていないようだ。同じクラスなのにこんなに長く口を聞いたのは初めてかもしれない。


「まっすぐに進めば、そんなに広い山じゃないんだから必ず降りられるよ。がんばろう」

「…」

 心細いのだろう。僕が頼りないのは認める。体力も筋肉もないし、顔だって冴えない。早川でなくても心配になるだろう。

 早川は両腕で自分の身体を抱くようにして身を固めていた。


 水着姿だから、なおさら不安になるのかも知れない。

 早川は白と黄緑のストライプの水着姿だ。この場に似つかわしくないおしゃれ水着。大雨の降った後のジャングルみたいな山の中では浮いている。大自然の中を、より裸に近い恰好で歩いているのだから現代人としては不安になるのも頷ける。

 ましてや人前だから、早川は恥ずかしいのかも知れない。

 足元は明るい水色のサンダルで、シャギーがかった髪を留めるピンは蛍光ピンクだ。真夏の太陽の下なら、そう例えば市民プールでなら最も似合う恰好だった。


「夏前の冷たい雨が降ったからね。濡れちゃって風邪引かないかって心配でさ」

「あんたより、マシだわ」

 ずっと顔を横向けたまま隣を歩く早川。


「都築のほうが風邪ひきそう。丸出しなんだから…」

 ふとした一言が僕を現実に引き戻して赤面させる。


 僕は全裸の上に葉っぱを一枚、股間に重ねているだけなのだ。

「あ… いやぁ… その…」

 僕のほうが早川より薄着だった。

 反論の余地もない。



 C学1年の春に初めて同じクラスになって、早川のことは何となく意識していた。足が速くて明るくて、成績も悪くないし、みんなを引っ張っていく強さもある。僕にはないものを兼ね備えた異性だ。男として何もない僕なんかは羨望の眼差ししかない。

 だからこうして話ができることは衝撃的な感動があった。


 C学校の1年は夏の前にオリエンテーションと言って合宿を行うことになっている。二泊三日のキャンプで、文明の利器が通用しない山の中で毎年やっていることだ。二日目の自由時間になって、男子の悪友たちと女子の仲良しグループが合同である遊びを始めたことが遭難の原因だった。


「早川、その… 蒸し暑いっていうか熱いっていうか…」

「は?」

 早川はウジウジとしている僕を振り返った。

 僕はハッと目を逸らす。

 気付かれたかな…。

 早川が向こうを向いているのをいいことに、お尻の形や鋭角的な水着のラインを眺めていたのだ。普段は拝むことのできない丸出しの背中や、細~い細い紐で簡単にちょうちょ結びをしているだけの水着。

 胸のドキドキが止まらなかった。

 あれをちょっと引っ張っただけで早川は水着が取れておっぱいが見えちゃうんだ。決して大人ではない慎ましい胸だけど、緩やかな曲線と薄っすらとつくられた谷間が、確かに女子であることを雄弁に語っていた。

 健康的な肌色、水を弾く若々しさ。

 僕はずっと見惚れていたのだ。


「あ、やだ…」

 早川は視線を落として頬を染めた。ぷいっとまたそっぽを向いてしまう。

 なんだろうと思って下を見ると、いつの間にか僕のおちんちんは元気に上を向いていたのだった。

 蔓で括り付けた葉っぱは、硬くなった陰茎に押し上げられてパカッと退けられている。ポストのフタを上げるみたいに、いとも簡単におちんちんが露出していた。


「ぁ」

 僕は内股気味になって両手でおちんちんを押さえた。いつの間にかカッチカチに勃起してしまったことを恥じた。女子の目の前で、しかも早川の目の前で水着姿に興奮して勃起していたことに激しい羞恥を覚えた。


「…」

 早川は後ろ姿だけど耳が真っ赤になっているのが解った。僕のほうが真っ赤だけど、早川もしっかりと異性を感じて恥ずかしいんだ。

 可愛いな。


 僕はぼぅっと早川のお尻に見惚れていた。

 おちんちんが、あまりにも張り詰めすぎて痛いくらいだ。なんで女の子のお尻を見たくらいでこんなに興奮なんてするのだろう。鼻息が荒くなっている。


 あいつが、みんなでヌーディストになろうと言い出さなければ… こんなことにならなかったのに…。


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 特殊な性欲を刺激する文章なので、各自で大人だと自覚できる方のみお読みください。
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 作中にいじめ・暴力的な表現があります。嫌悪感を抱かれる方はお読みになられないほうがよいでしょう。
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プロフィール

Chuboo

Author:Chuboo
 特殊な性癖であるCFNM。その中でもさらに特殊なストライクゾーンを持った人向けに小説を公開しています。
 CFNMとはいろいろなところで検索すれば出てくると思いますが、一応…→男が裸で女の子はちゃんと服を着ているみたいなこと。このブログでは「恥辱」や「屈辱感」、「プライドを否定する」とかに焦点を絞っています。中でも重要なのは「決してM男ではない」ということ。なかなか理解されにくい世界ですが、徹底して屈折した快楽を希求していきます。

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