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お楽しみ会で 〜地獄のフルチンフルーツバスケット〜(5)2018-07-28(Sat)

▽中川鞠鈴(マリリン)


「いやーんっ」

 後藤 雛子(ごとう ひなこ)、通称ヒヨコとマリリンが席を取り合った。


 チビ太の提示したお題、「昨日、お風呂に入ってない人」の枠に入ったわけではない。それに嘘を吐いても構わないはずだ。「入浴した」ことにすればいい。

 だが身体は動いていた。

 理由は後藤 雛子(ごとう ひなこ)、通称ヒヨコが動いてしまったから。バカ正直にも程がある。ヒヨコは根暗なところがあるし、お絵かきや読書に集中すると風呂に入らないということがよくあると日頃から友だちにも話していた。少しトロい子だから、周りからも「風呂くらい入りな」と注意されることが多かった。

 彼女のことなど放っておけばよかったという話だが、しかし持ち前の正義感がそれを許さない。


 ヒヨコの風呂嫌いは男子たちには漏れたことのない秘密だ。バカ正直に自分から動いてバラすこともないだろうに。今度から「醜い鶏の子」などと男子たちに揶揄されるに違いない。

 席を取り合うのはヒヨコと全裸のチビ太、そして丸太トンタのやつと奥平 玄樹(おくひら げんき)。普通に考えれば誰も動かないだろうお題なのに、バカ正直な3人はチビ太の戦略に乗ったわけだ。

 チビ太は目ざとくヒヨコが動いたのを見つけた。おちんちんとお尻を手で隠しながら内股でヒヨコの座っていたイスに向かってくる。男子たちと席を取り合うより楽なのは間違いないだろう。ヒヨコはトンタの座っていたイスに向かう。しかし先に玄樹に取られてしまった。

 チビ太、玄樹は席をゲットできた。

 この時点で『籠目籠目』が崩れたことになる。マリリンは話が違うじゃないかと激高して席を立ったのだ。


 だがタイミングが遅かった。

 マリリンの役目はトンタの妨害だ。残るイスは玄樹の座っていたイス。

 マリリンはそのイスに座って、ヒヨコは自分が座っていたイスに座らせようと思ったのだ。


 だが、抜けているヒヨコはマリリンと同じ方向に走った。

「ああっ、やんっ」

 取り合う形になってマリリンは席をゲットしてしまう。振り向いたときには涙目のヒヨコがコケているではないか。

 トンタはその惨状を見て引き返し、悠々とマリリンのイスをゲットしてしまった。


 マリリンは完全に着席するのを途中で止めた。


「ヒヨコさん、立って。席に座って」

「ふぇ?」

 バカな子だ。バカ正直に席を立たなければいいものを。ヒヨコのことだからブルマなんて穿いていないだろう。マリリンは準備してきたから大丈夫だ。席を譲るしかないじゃないか。

 ヒヨコを救う、そのために席を飛び出したのだ。


「うははっ こりゃいいや。マリリン副委員長、脱げ脱げ!」

 充が有頂天になって嘲笑っていた。


 マリリンはブルマを穿いているからと、躊躇なくストレッチパンツを脱ぐ。学校指定の黒色ブルマが晒された。

 意外に恥ずかしい。

 体育のときに見せているものなのに、どうしてこんなにも顔が赤くなるのだろう?


 一人だけブルマ姿なのは羞恥の極みなのではないか。同性であっても恥ずかしい。ましてや大勢の男子の前で脱衣する行為も気持ちのいいものではなかった。

 彼らの目が見開かれている。モジモジするマリリンのモリマンをチラチラと見ているようだった。


「ふんっ、席を譲るとはな」

 充がニヤニヤとマリリンのお尻を眺めている。マリリンはサマーセーターで腰回りを深々と隠した。

 充のニヤつきは、次の籠目システムのターゲットがマリリンであることを示している。


「よし、ここからチビ太に適用した特別ルールを全員に適用すっぞ!」

「いいねー」

「ぎゃははっ 鬼畜の極みやんっ」


 マリリンは死刑宣告を受けた気分だ。

 協定が結ばれたはずのフルーツバスケットがぐちゃぐちゃになっていくのを充のやつは愉しんでいるようだった。

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お楽しみ会で 〜地獄のフルチンフルーツバスケット〜(4)2018-07-21(Sat)

 △ミツル


 荒れるな。

 充は異変を感じ取っていた。このフルーツバスケットは何かおかしい。

 富澤秀吾(とみさわ しゅうご)という男子が『鼻血を出して保健室に運ばれる』役だったはずだ。彼を血糊で流血沙汰にし、担任の先生を保健室へと付き添わす(教室から追い出す)という重要な役目。

 先生が居てはパンツ丸出しフルーツバスケットができない。だから最初の鬼、アンコに「青い服」と言わせるように指定したのだ。秀吾は青いラインの入ったシャツを着ていたので、充は遅れて動くフリをして秀吾の足を引っ掛けようとした。

 しかしその初動で誰かに妨害されたような気がした。青い服を着ている誰かが秀吾と充の間に入って、その隙きに秀吾は席に着いてしまった。


 しかたなく狙いを里見富美加に変えたのだ。


 結果として富美加が転び、スカートが捲れてガチの鼻血を出すことになる。さすがに焦ったが充は悪役を演じきるしかなかった。一流のサッカー選手を尊敬する充は、彼らを真似してあからさまなファールでも「触れてないデスヨ!」と潔白をアピールした。

「引っ掛けてねーよ? コイツが勝手に転んだだけだし!」


 鬼になったチビ太は連続してイスに座れない『籠目システム』に嵌っていた。

 充が急遽、ノリで追加した彼だけの特別ルール、『イスに座れなかったらズボンだけでなく上着やパンツも脱げ』。これによってチビ太はおちんちん丸出しという憂き目に遭っている。


 ぶりゅりゅーん

 未発達で完全皮被りのおちんちんが女子たちの前で振り回された。

 クラスメイトの前で完全脱衣に追い込まれた後、さらにイスに座れなかったチビ太はトカゲダンスを披露する。

 ぺたぺたっ

 ぺたぺたっ

 股間を隠すことなく両手を窓拭きでもするみたいに上下させ、足をガニ股にしてカエルスタイルで飛び跳ねる卑猥なダンスだ。股にぶら下がった金玉袋や小さな肉棒がぺちんぱちん、ぶらぶらと滑稽な動きを見せた。充の仕込んだ恥ずかしいイジメの全裸ダンスはクラスメイトたちを恐怖させた。

「やだ、なんか可哀想」

「充の言うことなんて聞く必要ないよっ」

 女子たちから憐れみの言葉をかけられるチビ太。しかし長年『手下』として充に従ってきたチビ太は充が「いい」と言うまで止めないのだ。

 嘲笑っているのは充を始めとした仲間の男子だけ。


 ぴょこぴょこ!

 ぺたっぺたっ

 ぶらんぶらん!

 ぺちんっ!

 ぶりゅん!


 いつもの光景とは言え、着衣したクラスメイトに囲まれているという特殊な状況でフリチンチビ太の全裸トカゲダンスは地獄の映像に見えた。ゴクリと生唾を呑む一般の生徒たち。要するに笑えないわけだ。


「もういいでしょ? 早く次のお題言いなよ」

「チッ…。チビ太、次のお題」

 女子は男子の全裸ダンスなんかに興味がないらしい。アンコが似非の正義感を出してきたので充はチビ太のダンスを静止させた。


 チビ太は背を丸めて「ハァハァ」と息切れしながら股間に右手を当てる。左手はお尻を隠した。悲壮感が漂っている。


「時間もったいない。早くしろっ」

 もたもたしているチビ太に命令した。

 充は支配者だ。ゲームマスターでなければならない。


 実際問題、女子をパンツ丸出しにさせて恥晒しをさせるのは実現しないだろう。充にしてもノーパンなので鬼になるのは避けたい。

 落とし所としては籠目システムでいつものヤラれ役、チビ太に犠牲になってもらうのが正解なのだろう。

 どんなお題を出されても全員で協力してチビ太の足を引っ掛けるだけだ。自分が鬼になりたくなければそうするしかない。


「き、き、昨日…」チビ太は内股で下を向きながら叫んだ。「お風呂に入ってない人!」


「!?」

 一瞬にして全員が視線を交錯させていた。

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お楽しみ会で 解決篇(1) プレビュー版2018-07-15(Sun)

▽ 前田 靖奈(アンコ)

 

 地獄は既に始まっていたのだ。

「もし日本代表が勝ったら、逆立ちして廊下を歩いてあげてもいいわっ」

 その一言が男子たちのプライドに火を付けた。

 

 前田靖奈(まえだ やすな)は冷静に客観的な判断をしたつもりである。日本が世界で勝てるわけがない。どうせ次の試合で敗退だろう。その日はスカートを穿いてきたが、それも含めて逆立ちしたって構わないと豪語したのだ。だから靖奈は最高に小馬鹿にした表情で充たち男子を煽ってやった。

「んぁんだと? ぉルあっ!?」

 ほら釣れた。効果てきめんだ。男というのは単純な生き物である。

「ふんっ」

 鼻で笑ってやった。

 

 靖奈が男子たちを煽ったのには理由があった。

 彼らは親友・雛子(ひなこ)の顔面にサッカーボールをぶち当てたのだ。わざとではないと主張するが、以前から近くを通ったというだけで怒鳴って威嚇シュートを撃ってきたこともある。ウチのクラスには乱暴な男子が多いのだ。だから雛子の件もわざとに違いない。当てるつもりはなかったと言い逃れしようとしていたが、どいつもこいつも、まったく男らしくない。つい「ヘタクソ!」と言ってしまった。

 これに男子たちが反発する。売り言葉に買い言葉で諍いがエスカレートし、最終的に日本男児すべてを敵に回して「逆立ち」発言に至ったわけだ。

 

「お前スカートのままやれよ! できんのか!? あ?」

 クラスのお調子者、夏男(なつお)が牙を剥いてくる。だが自分よりも背が低い相手は怖くもなんともなかった。

「パンツ丸出しだぞー!」

 クラスのインテリバカ、冬彦(ふゆひこ)のやつも、もう勝った気でいるらしい。男子って「おめでたいわね」、という気分だ。

 

「もし勝ったらね! ま、勝てるわけないけどぉ」

「くぬぉお!!」

 男子たちは自分たちが虚仮にされたかのように怒り狂った。そんなに球を蹴るのが面白いのだろうか。そんなにお前ら祖国のことが好きだったっけ?

 だが豪語した以上は靖奈も引っ込みがつかない。でも、まぁ十中八九、大丈夫だろう。そう踏んでいた。

 

 

「……………………」

 深夜、日本代表が奇跡的に勝利を収める。靖奈は今朝、テレビでそのニュースを知った。

 青ざめる。

 学校を休もうか、それともスカートを穿かず、ジャージかハーパンで行くか。間をとってキュロットなら文句は言われないだろうか。下に体操着を穿いていけばスカートでも問題はないか? いろいろ考えた。考えた挙げ句に『体操着+キュロットスカート』で行くことにした。

 

「話が違うだろ! さっさとパンツいっちょになれ! そのまま逆立ちで廊下行ってこいやーっ」

 男子たちは冷酷だった。靖奈の顔を見た途端にザマァ顔になって靖奈を取り囲む。

 日本代表が奇跡の勝ちを拾ったことで、彼らはお祭りムードだ。ほぼ全員が高笑いしている。特に充は「スカートのままやることを承諾したはずだ」と言ってきかなった。

「その股んとこ繋がってるやつはズルいぞ! スカート脱げ脱げっ!」

 

 確かにあのとき靖奈はスカートでやることは否定しなかったが…。肯定だってしていない…。だがスカートのまま逆立ちなんてリスクを負っても問題ないと頭の中で計算していたのも事実だ。その負い目が女子たちの地獄を招くことになるなんて…。

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お楽しみ会で 〜地獄のフルチンフルーツバスケット〜(3)2018-07-14(Sat)

△チビ太


 仕方がないことだ。自分が我慢をすれば済む話じゃないか。

 それでうまくやってこれたし、これからも円滑に行くことだろう。みんなが喜んでくれるなら、充の言う通りにしよう。


 一人目の犠牲者、チビ太はそう考えた。いつも通りのことだ。


「青い色が入ってる服を着てる人!」

 フルーツバスケットが始まって最初の鬼である靖奈が声を張り上げた。その瞬間に青い色の入った服を身に着けた6人が動く。

 自分の服にワンポイントで青が入っていたことに遅れて気づいた者が2人。

 キュロットスカートの靖奈はチビ太に狙いを定めていたようで、チビ太が退いたイスに向かって突進してきた。青いジャージを穿いていたチビ太は自分が条件に当てはまるとすぐに判断できたものの、靖奈の勢いに道を譲らざるを得なかった。足がもつれて転ぶ。

「あ…」

 鬼を含めて既に5人が座席を取っていた。残りは遅れて動いた2人とチビ太の三つ巴だ。一人はTシャツの胸に青いブランドロゴの入っていた充。もう一人は里見富美加(さとみ ふみか)というクラスイチの可愛い女子。ポニーテールのシュシュが青いので彼女でも該当するのだ。


 時計で言えば12時の方角に充。9時の方角に富美加。5時の位置にチビ太。

 チビ太は靖奈に道を譲ったことで『終わった』と思った。転けるようにしてぺたんと床に座ってしまい、『鬼』は決定的だ。立ち上がる頃には彼の座るイスがなくなっているだろう。


「けっ、ノロマめ」

 充がそう呟いたような気がした。ずっと充に付き従ってきたのに、酷い言われようじゃないか。チビ太はすぐに絶望的な気持ちに陥る。


「きゃんっ!?」

 びたーんと富美加が盛大に転ける。


「え?」

 いったい、何が起こった? チビ太は目を疑った。

 まだイスが空いているじゃないか。

 富美加が座る予定だったイスだ。チビ太はよろよろと立ち上がって空いているイスを悠々とゲットできた。

 当然のように充も富美加が始めに座っていたイスに収まっていた。

 これで次の鬼の決定する。


 転んだときにスカートが捲れてパンモロしている里見富美加が鬼になった。


 ライトピンクのボーダー柄が眩しい、深穿きパンツだ。少し足を開いて股間の辺りが露わになり、セクシーポーズとなっている。前のめりに倒れたのでお尻の形が丸わかりの恥ずかしい恰好だ。

 クラスメイトたちから「ぎゃはは」と「大丈夫っ?」の2種類の声がかけられる。


「だっせー、パンツ丸出しでやんのっ」

 充を始めとした悪乗り男子たちが手を叩く。

「酷いっ。今、ミツル、足引っ掛けたでしょー!?」

 女子たちからは抗議の声が上がった。


 何にしてもチビ太は助かったと胸を撫で下ろす。充はひょっとして自分を助けてくれたのだろうか? チビ太は嬉しくなる。やはり子分を守ってこその親分だ。ズボンを脱がなくて済むと安心した。


 だが緊急事態。富美加は鼻血を出していたのだ。

 保健室へと退場処分となる。担任の先生が付き添いで教室からいなくなった。


「じゃ一番最後に座ったお前が鬼な!」

 そして無情に充はチビ太に宣告する。


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お楽しみ会で 〜地獄のフルチンフルーツバスケット〜(2)2018-07-07(Sat)

△ミツル


 今日の5、6時間目は学期末恒例の『みんな大好き、お楽しみ会』だ。

 だが、いつもと様相が違っていた。


 充はノーパンなのだ。


 1時間目のプールの授業が終わった後、その事件は起こった。着替えのとき、ブリーフがなくなっていたのだ。これは前代未聞の事件である。いったい誰が、あんなものを盗む必要があるのだろうか?

 だがこのクラスにパンツ泥棒が居るのは間違いない。捕まえてやる。

 落ち着かないのを我慢しつつ、クラスメイトの面々を見回す。まだ2時間目の授業中だが、充は目を光らせて挙動のおかしいヤツ、教室内の違和感を探していた。


 着替えのときにこちらを見てニヤニヤしているようなヤツはいなかった。ただの悪戯なら気配で解るはず。仕掛けてきたヤツは困っている充のリアクションを見たいから悪戯をするわけだから見ている気配というものは少なからず「ある」ものなのだ。

 だがそれがないということは本当にただの『盗難』である。『盗難』? ただ欲しいから盗んだ? 男子のパンツなど欲しいヤツなんて本当にいるのか?

 疑問は拭えなかった。

 充は誰がやったんだと騒ぎ、喚くことはしない。バスタオルを巻いてスク水を脱ぎ、パンツを穿かずにズボンを身に着けた。たんたんと、ごく自然に、何食わぬ顔で。


 朝のホームルームが始まる前、アンコと喧嘩したことは関係しているのだろうか? お楽しみ会のフルーツバスケットで『鬼』の間は『ズボン及びスカートを脱げ』と提案したことが誰かの反感を買った。充分あり得るだろう。充も、もし鬼になればルールに従いズボンを脱ぐことになる。そのときノーパンならフルチンフルーツバスケットに挑むことになるわけだ。

 犯人の狙いはソレだろう。充に恥をかかせようというわけである。

 そんなことでは動じないさ。

 逆にそんなヤツは返り討ちにしてやろう。鬼にならない自信はある。あぶり出して全裸にして逆立ちさせて歩かせてやればいいのだ。


 犯人の目星は何人かピックアップできる。

 筆頭は今朝の喧嘩の相手、前田靖奈(まえだ やすな)だ。通称アンコ。

 近所に住む腐れ縁の女子で、何かと言うと上から目線で突っかかってくる生意気なヤツ。充は彼女が嫌いだった。アンコも充の乱暴なところをいつも怒ってくるので嫌いなのだろうと思われる。

 男子の着替えは教室を使う。鍵は学級委員長が持っている他、職員室にも予備がある。それを使えば女子にも盗みを働くことは可能だ。有力な容疑者である。


 二人目の容疑者はリュウシン。森谷竜心(もりたに りゅうしん)だ。

 彼は充の友人である。

 学級委員長を務め、正義感のある男。こいつは友人として仲がいいのだが、充の無茶苦茶な提案には平然と異を唱える。決して同調したりしないわけだ。友人だからこそ間違っていると全力で当たってくる熱いヤツ。異常なルールの提案に反対したリュウシンなら、充に諦めさせるためにパンツ泥棒をしたとも考えられる。

 彼は正義のためなら何でもやる。


 三人目の容疑者は下平瑠璃香(しもひら るりか)。通称ヘンタイラリ子だ。

 男子のパンツがただ欲しくて盗んだ説が成り立つとすれば間違いなく犯人はラリ子だろう。彼女は低学年の頃、男子が体操着に着替えるのを盗み見ていたことがあった。プールのときも股間を注目されていたような気がするし。暗い性格で何を考えているか解らない怖さもある。

 実行に移すだけの度胸があるかは怪しいが、ヘンタイラリ子の名を冠するだけあって“可能性”は捨てきれなかった。

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プロフィール

Chuboo

Author:Chuboo
 特殊な性癖であるCFNM。その中でもさらに特殊なストライクゾーンを持った人向けに小説を公開しています。
 CFNMとはいろいろなところで検索すれば出てくると思いますが、一応…→男が裸で女の子はちゃんと服を着ているみたいなこと。このブログでは「恥辱」や「屈辱感」、「プライドを否定する」とかに焦点を絞っています。中でも重要なのは「決してM男ではない」ということ。なかなか理解されにくい世界ですが、徹底して屈折した快楽を希求していきます。

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 特殊な性欲を刺激する文章なので、各自で大人だと自覚できる方のみお読みください。
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