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スイミングスクールウォーズⅡ(3)2012-11-05(Mon)

 功は混乱している。こんな屈辱は初めてだ。水着を脱がされて人前で素っ裸になるなんて! みんな水着を履いてるのに自分だけすっぽんぽん…。功は冷静な判断力を失っていた。
 大樹に続いて男子更衣室の扉を抜けると長い廊下が見えた。廊下には授業を終えた女子たちが数人、着替えも終わって廊下で立ち話をしている男子たちが居た。
「キャー! イャー!」
 功と同い年ぐらいの女子だ。当然顔見知りである。男子更衣室からいきなりすっぽんぽんの男子が一人飛び出してきたのを見て大きな悲鳴を上げたのだ。
 功は焦った。早く水着を取り返さないと身を隠す術がないままだ。とりあえずは両手で股間を隠した。大樹の姿は10メートルほど離れたところだ。急いで追わなければ!
「大樹!待て!」
 両手を股間にやったまま走っているので走りにくい。当然お尻は丸出しなので女子たちの悲鳴は鳴り止まなかった。他にも驚いた顔の男子たち、夜の部からの生徒たち、20人は居ただろう、たくさんの人達に恥ずかしいところを見られてしまった。大樹め、どこまで逃げるつもりだ。
 功は大樹を追いかけてロビーの手前まで走ってきた。大樹は水着の格好のままロビーに出るかどうかを迷っているようだ。この更衣室付近からは逃げられないだろう。追い詰めた。功は一気に距離を詰める。
 すると彼は功に向き直りニヤリと笑った。
「まさかそんな格好で追いかけてくるとは思わなかったぜ、お兄さん」
「返せ!後でお前ぶん殴ってやるからな!」
 功はほんの少しでも先輩らしくあろうと振る舞う。大樹はぷっと吹き出した。
 大樹の左隣には男子更衣室とよく似た扉があった。彼はその扉を勢い良く開けて、握りしめた水着を中へ思いっきり放り投げた。「このやろう!」と言いながら功は大樹を突き飛ばす。大樹は体当たりを受けて倒れるが、彼を殴るのは後にして功は自分の水着を優先する。すぐに飛んでいった水着を追って部屋の中に一歩踏み入れた。
 その瞬間、嵐のように悲鳴が響き渡った。
 何が起こった!?
 いや、考えるまでもなく、すぐに理解できた。そこは水着を脱ぎかけの女子や下着姿の女子が屯している秘密の花園だったのだ。足を踏み入れる前か後か覚えていないが、功は「そうだ、ここは女子更衣室だよな」などとどこか冷静に思っていた。しかし勢いは止まらずに水着に向かって走っていたのだった。
「きゃーっ」
「出てけー!」

 数々の怒号と悲鳴が上がる。当たり前だ。素っ裸の男子が突然入ってきたのだ。パニックに陥るに決まっている。功は落ちていた水着を素早く手に取り、何を思ったのかその場で履こうとしてしまった。水着は裏っ返しになっていて手間取った。片足を上げて水着に足を通そうとするが一向に通らない。焦りすぎて足がもつれる。全裸でぴょんぴょん飛び跳ねて女子たちの方へ近づいてしまい、バランスを崩して転んでしまった。女子たちは悲鳴を上げて逃げ惑う。
 床にひれ伏したそのとき、部屋の奥に桃と寧々の姿がちらりと目に映る。
 彼女たちは全裸だった。バスタオルで隠してはいるが桃の可愛らしいお尻と寧々の膨らみ始めたおっぱいが露わになっていた。
 桃と目が合う。
 硬直し、恥じらう桃の顔。功は目を急いで伏せる。顔がまた赤くなってきた。功はすぐに立ち上がって部屋を出なければと思い至る。この部屋で水着を履いてはいけないと強く感じた。廊下で履けばいいんだ。考えなおして開いたままの扉から出ようと功は駈け出した。
 だが扉が閉じ始める。
「なんで!?」
 功は絶望的な気持ちになる。ドアノブに手が届く頃には扉は完全にパタンと閉まった。功は急いでドアノブを掴んで回すがビクともしない。
 きっと犯人は大樹だろう。彼は功がどんな状況か解っていて扉を閉めたのだ。功は全力でドアノブを回す。ガチャガチャと強引に力を込める。だが少しも回らない。何故だ!? ヒョロヒョロとは言え、小さい頃から水泳で鍛えてきた。トレーニングして力がある筈なのにまったく通用しない。それも2コ下の最近水泳をやり始めたようなガキに敵わないなんて!
 功が必死にそうしている間にも後ろからの悲鳴は鳴り止まない。
「変態!!」
「死ね!!!」

 駄目だ…。功は一旦ドアノブから手を離し、持っていた水着を履くことにした。やはりまずはこの恥ずかしい状況をどうにかしなければ。ドアが開かない以上仕方ない。女子たちにお尻を向けた格好で水着に足を通す。今度は冷静に通った。水着を装着して功は一先ずホッとする。これで恥ずかしいところが見られることはなくなった。だがこの騒ぎはそれで収まるわけがない。
 一刻も早く脱出しないと。
 再びドアノブに手を掛けるが先ほどと状況は何ら変わりない。功は焦って混乱しすぎて何故か振り向いてしまう。また裸の桃と目が合った。他の女子たちの健康的な肌色も目に飛び込んでくる。その瞬間、一際声が大きくなる。悲鳴、怒号、非難、罵詈雑言、種類を問わず交錯する。悲鳴と一緒に何冊か硬い本やカバンも飛んできた。頭に硬いものが当たる。
 功はドアノブだけを見て、再び力を振り絞る。
 そして今度はあっさりドアノブが回った。
 奇跡か。続いてドアを開け放つ。光が見えた。よかった、これで出られると功はぬか喜びをしてしまった。
 功がドアを開けたのではなく、外から開けられたのだ。そこに立っていたのは高学年クラスを担当している安井先生だった。彼女は濡れた競泳水着のままだ。プールの方から騒ぎを聞きつけて飛んできたといったところか。目が釣りあがっている。腰に手を当て、あからさまに怒っているという表情だ。
 絶体絶命だと功は悟った。

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Chuboo

Author:Chuboo
 特殊な性癖であるCFNM。その中でもさらに特殊なストライクゾーンを持った人向けに小説を公開しています。
 CFNMとはいろいろなところで検索すれば出てくると思いますが、一応…→男が裸で女の子はちゃんと服を着ているみたいなこと。このブログでは「恥辱」や「屈辱感」、「プライドを否定する」とかに焦点を絞っています。中でも重要なのは「決してM男ではない」ということ。なかなか理解されにくい世界ですが、徹底して屈折した快楽を希求していきます。

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 特殊な性欲を刺激する文章なので、各自で大人だと自覚できる方のみお読みください。
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