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閉ざされた村で 第一話 アマゾネス帝国への潜入者(3)2018-02-24(Sat)

 男児が生まれて来ない。そんなことが本当にあるのだろうか。

 ―だとしたら、呪われている。

 天都水織(あまみや みおり)の横顔を見ながら裕子は思った。
 恐ろしく澄んだ瞳だ。しかし純粋さと狂気が同居しているような気がする。この少女は、いや、天都家こそは伝説に謳われた“姫鬼”の子孫なのではないだろうか。天都家の血は鬼の血なのだ。

 16・7の若い男子が部屋に入ってきた。
「な、なんだい? これは。僕に何か用かな?」
 裕子の聞いた話では、彼は他県から連れてこられたばかりの『婿候補』である。木隠(こがくし)では彼のように定期的に男を外から招くというのが通例なのだ。
 女ばかりの天都家なのだから夫となる男は常に婿として迎えることになる。N市全体で昔から『婿取婚』が多いのは天都家の影響なのだろう。
 男の子は大きな眼鏡にサラサラとした黒髪。いかにもインテリっぽい。青いパジャマ姿で育ちの良さが窺える。プライドが高そうで、鍛えているのか服の上からでも胸や腕の筋肉がしっかりしているのがよく解る。

「オナニーしてみて」
 水織はさらりと言ってのけた。

「は?」
 男の子は明らかに動揺していた。額に汗を浮かべて余裕が失われていくのがありありと解った。彼の中で大きな葛藤があるようだ。
 水織はロッキングチェアに深く腰掛け足を組んでいる。浴衣姿だ。右手は頬杖をついて、いつものようにとろりとした目つきで「命令よ」と言った。

 離れにある花楼(かろう)という建物で、裕子は非現実的な光景を見ることになる。
 花楼とは、簡単に言えば夜の営み専用の部屋といったところだろうか。天都の子どもたちは母屋にちゃんと自分の部屋があるので、花楼は行為のための別宅とも言える。
 木隠の女は13歳になると成人と見做され、この花楼を持つことができるのだ。

「く…」
 男の子は「なんで君の前で」とか「ふざけてる!」など抵抗していたが、天都家の命令は絶対だ。結局は従うしかない。男の子は天都の“婿”としてこの地にやってきたのだ。その立場を充分に理解しているからこそ、現実を受け入れた。
 しゅるるとシャツを脱いで、ズボンも脱ぎ捨てる。

「これでいいか?」
「………」
 水織はつまらないものを見る目だ。ブリーフを穿いたままやるつもりなの? バカなの? と問うているかのよう。
「ちょ、ちょっと勘弁してくれない? 僕だって羞恥心ってものがあるんだ。心の準備というか…」
「そこのベッドでやって」
 水織の指定するベッドは天蓋付きのお姫様ベッドだ。薄いピンクでコーティングされた愛の巣である。男が一人で入るには勇気が必要に違いない。

「嫌なら帰って」
「や、やらないとは言ってないよ?」
 ここで帰るのは選択肢としてありえない。男の子はタジタジとしながらベッドに上がる。そして顔を真っ赤にし、戸惑いながら始める。ブリーフの上からおちんちんを擦り始めた。

「うぅ」
 顔を真っ赤にして腰を引いている。人前でこんなことをするのは初めてなのだ。下着姿になるのも恥ずかしくて仕方がない年頃である。
 反対に水織のほうは落ち着いて眺めていた。花楼は『女性』が絶対のルールだ。水織の言うことがすべて。
 花楼には好きなときに好きな男を呼び出して性処理をしていい。そのための部屋なのだから。しかし水織はまだ生娘らしい。男に一度も手出しをしていない。裕子が家の者に聞いた話では男に興味がないらしい。
 だから男にオナニーをさせるのは遊びであり、天都の人間としての義務でもある。

 こすこすこすこす…
 長い間、躊躇していた。単調に股間を擦っているだけ…。
 やがて意を決した男の子はブリーフを下げていった。片手でおちんちんを抑えてしゅるる… と足首から取り去る。じぃ〜と水織に見守られながら男の子は全裸になった。
 見ないで… と彼は表情で語っていた。見ていられないくらい全身が火照って真っ赤だ。おちんちんを大事そうに隠して上下にゆっくりと擦る。
 膝立ちになって「はぁはぁ」と息を荒くし始めていた。
 水織は退屈な映画でも鑑賞しているみたいに小さくあくびをする。眠たくなってしまったようだ。男の子は理解しているはずだ。婿候補は家長の言うことに逆らってはいけないと事前にレクチャーを受けている。
 水織を満足させないと婿として失格なのだ。
 他の娘たちなら満足させる手段としてセックスを強要されるのだろうが、水織が望んでいるのは命令を実行できる力。忠誠心があるかどうかを試しているみたいだった。

 男の子は手を離しておちんちんを見せた。
 異性の前で自分だけ全裸を見せるという屈辱を受け入れたようだ。へにゃと縮こまった2センチ程度の陰茎はすっぽりと皮を被っている。金玉も緊張で収縮していた。陰毛は薄めでやっと生えそろったばかりのような印象だ。
 同じ年頃の女子に見つめられて、彼の身体に変化が起こる。
 ムクムクともたげてきた。見られていると意識したのか急速に勃起が始まったのだ。申し訳程度に自分で擦っていても勃たなかったものが、女の子に観察されていると意識しただけで興奮してしまったのか。下を向いていたおちんちんは立派に天上を見上げた。
 かっちーんと硬くなりその雄姿を水織に見せつける。水織はまだ映画の前半といった様子でうつらうつらとし始めている。
 王女様を退屈させたら男の子は婿候補を外される。家に帰されるのは一家の恥。彼はクライマックスのような表情で陰茎をしっかと握った。目をつぶって顔を背けつつ、右手で上下に擦る。
 しこしこしこしこぉ…
 いやらしい息遣いが聞こえてきた。
 完全に閉じていた皮が開いて尿道口だけ見えるようになった。左手を金玉に添えてコロコロと撫でて転がす。女性にされていると想像しながらオナニーをしているのだ。オカズがないので水織に見られていることに加えて想像するしかない。

 しこしこしこしこぉ…
 しこしこしこしこぉ…

 水織は男の子のがんばりをまだ認めていないようだ。頬杖で支えていないと完全に寝落ちしてしまう体勢である。退屈そうだ。
 いかに腹を決めたところで男の子はまだ恥じらいを残している。異性に見られながら自慰をするなど屈辱でしかない。だから擦り方も単調になる。形ばかりのオナニーでは水織を満足させられないだろう。
「まだ?」
 水織はいつ始まるのかと訊いた。
 一生懸命にしこしこ擦っているが、見世物としては確かに何もおもしろくない。男の子のがんばりは認めてもらえなかったみたいだ。
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tag : CFNM 官能小説 男性羞恥 女性社会 母系社会 女尊男卑 伝奇もの 自慰 オナ見せ

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Author:Chuboo
 特殊な性癖であるCFNM。その中でもさらに特殊なストライクゾーンを持った人向けに小説を公開しています。
 CFNMとはいろいろなところで検索すれば出てくると思いますが、一応…→男が裸で女の子はちゃんと服を着ているみたいなこと。このブログでは「恥辱」や「屈辱感」、「プライドを否定する」とかに焦点を絞っています。中でも重要なのは「決してM男ではない」ということ。なかなか理解されにくい世界ですが、徹底して屈折した快楽を希求していきます。

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